加藤建築で施工させていただくお宅では、薪ストーブやペレットストーブを設置することが多いです。
冬が長い山形では約半年間薪ストーブを使用するなど、生活に密に関わってくる存在になります。
断熱をしっかりした建物の中で使用すると真冬でも半袖や裸足で過ごすことができ、子どもたちは走り回って汗をかくこともしばしば。
このページでは、今までに設置した薪ストーブやペレットストーブをまとめました。
これからお家を建てる方や、薪ストーブ・ペレットストーブの導入を考えている方など、ぜひ参考にしてみてください。
馬上台の家(2006) 物件の詳細はこちら
こちらのお宅では、CI-1シリーズ / SCAN(品番詳細は不明)を設置しました。
「みにくいアヒルの子」の愛称で長い間親しまれた機種です。最近の薪ストーブは横幅が広いものが多いですが、こちらは昔ながらの縦長タイプ。小さいフォルムにも関わらず火力があり、家を温かく包み込んでくれます。
2006年の施工当時にはまだ珍しかった木製サッシと、現在は生産終了して部品すら入手困難となってしまったCl-1シリーズの組み合わせは、ここでしか見られないかもしれません。
加藤建築事務所(2018) 物件の詳細はこちら
弊社の事務所では、PICAN OVEN / NECTRE を設置しました。
NECTREは、40年以上の歴史を持つオーストラリアのブランドです。
事務所の建設中に、タイミングを同じくしてご高齢の方から「もう薪を焚くのは大変だから」という理由で薪ストーブを譲り受けました。計画段階では棚を作る予定だったスペースに、完成時には薪ストーブが設置されました。
薪ストーブの下段にはオーブンがあり、ピザを焼いたりパンを温めたりすることに最適です。
薪ストーブと聞くと、化石燃料や電気を使わず暖を取ることができる優れものという印象が先行してしまいます。しかし、その燃料である薪はどこから手に入れるのか?どうやって運んでくるのか?薪を保管する場所は?煙突って誰が掃除するの?
薪ストーブを生活に取り入れるのは、思っているほど一筋縄ではいきません。薪を管理する体力も場所も必要です。しかし、その手間暇こそが薪ストーブの醍醐味でもあると思っています。
りんご農家さんの家(2021) 物件の詳細はこちら
こちらのお宅では、どんぐり / イエルカ を設置しました。
限られたスペースで設置可能な、オーブン付きの薪ストーブです。薪ストーブで家全体を温めるだけでなく、おなかも満たしてくれる優れものです。薪の燃焼による遠赤外線効果で食材が均等に加熱され、独特の風味が引き出されます。
施主様のナチュラルな生活感と呼応するような、独特な丸い可愛らしい形が購入の決め手になったそうです。寒さに厳しい冬は何かと嫌われる存在ですが、「薪ストーブで調理された料理」は冬の特権であり、冬が楽しみになるきっかけになりそうです。
高原の家(2022) 物件の詳細はこちら
こちらのお宅では、AGNI-C / AGNI を設置しました。
広葉樹でも針葉樹でも長時間燃焼可能であり、表面に施された溝のお陰で放熱面積がアップしています。最大55㎝の薪が収容可能であり、薪をくべる回数を減らすことができます。天板に設置されたクッキンググリドルのほか、専用のアイテムを使えば炉内での調理も可能です。国産初の鋳物ストーブであるということが、この薪ストーブに惹かれた理由の一つだそうです。
お施主様の薪ストーブについての認識レベルが非常に高く、引き渡し時にはすでに2シーズン分の薪が用意されていました。薪を割って積むだけでなく、保管する棚から施主様自ら作り上げて完成した薪棚は、圧巻の一言に尽きます。
南四番町の家(2022) 物件の詳細はこちら
こちらの中古物件には、F 8 TD / JØTUL が設置せれており、撤去せずにそのまま生かしてリノベーションしました。
1853年創業のJØTUL(ヨツール)は、冬が長く寒さに厳しいノルウェーで培われた伝統と技術力を誇ります。どんなインテリアにも合わせやすいデザインや長年愛用できる耐久性を追求した製品を製造しています。
F 8 TDは、アメリカのコロニアル調の家具をヒントにデザインされ、どんなインテリアにも合うクラシックでエレガンスな薪ストーブとなっています。最大で50㎝の薪を収められるゆったりした大型タイプです。すでに廃盤となっておりますが、その洗礼されたデザインや機能性がまさにJØTULが目指す「世代を越えて受け継がれる製品」となるでしょう。
土間のある家(2022) 物件の詳細はこちら
落合の家(2024) 物件の詳細はこちら
こちらの2つのお宅では、2068型 / ノザキ産業 の薪ストーブを設置しました。
この薪ストーブは、他の製品よりも少しだけ手が届きやすい価格となっています。オフシーズンでも変わらずそこにあり続ける薪ストーブですが、この製品はすっきりとしたデザインとフォルムで、すっとインテリアに馴染んでくれます。
火力も申し分なく、喜んで庭を駆け回るはずのワンちゃんもすっかりこの表情。
三世帯の家(2024) 物件の詳細はこちら
こちらのお宅では、LOGI soapstone / HETA を設置しました。
このストーブの最大の特徴は、ストーブ全体に覆われたソープストーンです。熱エネルギーを効率的に保持する優れた特性があり、熱の立ち上がりが早い鋼板製のボディで素早く暖め、蓄熱性があるストーンでその温かさを長時間持続させます。
広々としたパノラマウィンドウから見える炎は、視覚的にも暖かさをプラスしてくれます。
中野の家(2021) 物件の詳細はこちら
楯岡の家(2023) 物件の詳細はこちら
白鷹の家(2025) 物件の詳細はこちら
こちらの3件のお宅では、ペレットストーブ ほのか / 山本製作所 を設置しました。
山本製作所は、山形県天童市に社屋を構える鋳物
こちらのペレットストーブは輻射熱だけでなく温風で足元から暖めることが可能です。ペレットストーブは薪ストーブに比べて、コンパクトでシンプルなデザインが多く様々なテイストの空間に合わせられます。燃料であるペレットもコンパクトに収納できるのでは?と思いきや、そこはしっかりと置き場を確保する必要があります。
八日町の家(2024) 物件の詳細はこちら
こちらのお宅では、ペレットストーブ Mimi【PE-6】/ TOYOTOMI を設置しました。
こちらのペレットストーブも輻射熱と温風で部屋を暖めることが可能です。「カランッカランッ」とペレットがタンクから落ちてくる音はとても心地が良く、ずっと聞いていたくなります。着火が楽であったり、ボタンで火力調節やタイマー設定ができたり、手軽に炎ライフが楽しめるのもペレットストーブの魅力のひとつです。
【番外編】
昨年、立て続けにサウナを製作いたしました。その際使用したのがこちらのストーブ。
トトノエーラ / 新保製作所 で、夢の自宅サウナはいかがでしょうか?