お客様からは数年前に一度ご連絡があり、関東から山形に帰った際に実家のご両親と同居する住まいを建てたいとのことでしたが、一昨年前に山形に帰郷され、計画がスタートしました。敷地はご主人が子供の頃に住んでいた場所で、東側隣地に見える枝垂れ桜の大木、南東側遠景の竜山が印象的な敷地でした。計画のポイントとなったのは、この借景のほかに、テーマカラーが深緑色であること・なるべく省エネに暮らせるということなどでした。テーマカラーについては、屋根と一部の板金壁部分をモスグリーンのガルバリウム鋼板を使用しました。また省エネについては、高断熱仕様であることに加え、太陽光発電・蓄電池・HEMS・おひさまエコキュートという組み合わせで、県の再エネパッケージ補助金等を活用しました。さらに山形市産材補助金を活用しながら少しでも多く地場の材料を使用することに努めました。

立地の条件を生かし、良い景色を借景として取り込むこと。あまりにも高価な輸入品に頼らず、なるべく国産で近県・県内産の材料を使用すること。 どうしても色々既製品に頼るところもあるので全てがとはいかないですが、例えば手摺の受金物一つにしても地元の鉄工さんに製作していただいたりと、「どうせならなるべく手作業で・オリジナルのものを」といういつもの精神で依頼主と打ち合わせを重ね、住まいを作り上げていきました。

建設中何度か、お子さんから現場の方々にも励ましのお手紙をいただいていましたが、完成間近のある日、お子さんたちが自分の部屋の壁の下地に何か色々と描いてあるのを現場の皆で笑いながら見ていると、なんとそこにも作り手に向けたメセージが。「だいくさんいつも・・・・もうすこしでおわかれのじきになります。どうぞおからだにきをつけてしごとをしてください・・・」なんともありがたく、思わず涙がこぼれそうでした。

また、南側に比較的広めにスペースを確保し、その一部に家庭菜園を計画。完成の数か月後にお伺いすると、キュウリ、ナス、ズッキーニなど、早速いろんな野菜が育っていました。 最初からではなく、少しずつ着実に外構・植栽なども充実していく。さすが二度目の家づくりだなと感心しているところです。

 

データ(敬称等略)

設計施工 加藤建築

基礎 平成グループ

木材 安孫子製材

建材 山形銘木建材

木工事 加藤建築

屋根・外壁板金 宗田板金工業所

外壁 小嶋商会

内装 マストアーム

サッシ やまぶきEX

木製建具 後藤建具店

塗装 長岡塗装、石垣塗装

左官 原田左官工業所

電気設備 小野でんき

衛生設備 永山設備

太陽光・蓄電設備 渡辺パイプ

外構 高橋組

ペレットストーブ 小国グリーンエナジー合同会社

 

UA値:0.34(断熱等性能等級6)

BEI値:0.18(一次エネルギー消費量等級6)

 

2023年~2024年