岩手県住田町において東日本大震災の際に建設された木造の仮設住宅が、その役割を終え払い下げとなりました。

この度、お客様からの要望で、解体と運搬をお手伝いさせていただきました。

一つ一つの部材に番付けをし、丁寧に解体し、丁寧に運搬し、山形へ。

 

住田町では、東日本大震災前から地元の材木を使った仮設住宅を検討されていて、東日本大震災で多くの方が被災されたことを受け震災から3日後に木造の仮設住宅の建設を決めたそうです。

住田町の仮設住宅は、一般的な長屋型ではなく1軒1軒が独立しており、地元の木材がふんだんに使用された暖かみのある仮設住宅です。住田町の厳しい寒さでも暖かく過ごせるよう断熱材が使用され、ペレットストーブや太陽光パネルも装備されていました。

ピーク時は91世帯が住まわれていましたが、震災から10年の今年にその役割を終え、この度また新たにこの山形にて新しく生まれ変わる日をしばし待ちます。

データ(敬称等略)
手ばらし解体 加藤建築+山形大学工学部濱研究室

2021年(2日工程) 解体・作業