山形市蔵王山麓。
山形市産材(山形市宝沢地内)を自伐・賃挽製材(建て主自ら材木を山から切り出し、オーダーした寸法で製材してもらうこと)にて集材使用した住宅です。
使用箇所は、厚野地板、垂木、荒床、外壁、そして建て主自ら皮むきをした丸太柱。丸太柱は、現場で建て主さんと共にホゾ加工をしました。建て並べると、縄文的なワイルド感が。
軸組はプレカットですが、宝沢でのチェーンソー伐採から、集材、板挽の経過を追って見てきたので、こうして実際建ててみると、杉の木の、生き物としての存在感が感じられます。まるで、川や海で魚を釣り、さばいて食卓に並ぶまでのように・・。
また、外壁の大部分は、建て主さん自ら現場にて焼杉加工して施工したものです。

この敷地周辺には、主に米の貯蔵を目的とした、杉板現しの穀倉がちらほらと見受けられ、それらが周囲の景を形成しています。その景に呼応するように、この住宅も外壁を焼杉板張りとしました。杉板張りの建物たちが西日を受け琥珀色に照る時間は、なんとも言えず心地よいものです。・・こういった群としての関係性のあり方が、そもそもの集落内の借景関係であったのです。
これからこの家が、畑と共にどのように育っていくのか楽しみです。

データ
設計施工 ㈱加藤建築
基礎工事 ㈲秋葉建設工業
木工事 ㈱加藤建築・一部施主施工
製材 ㈲安孫子製材
木材・プレカット ㈱山形城南木材市場
屋根 ㈲宗田板金工業所
外壁 施主施工(焼杉板張り)
サッシ ㈱やまぶきEX
木製建具 後藤建具店・一部施主製作
電気設備 小野でんき
衛生設備 ㈲イースト設備工業
2019年 竣工